魔法つかいが傷をふさいでくれましたが
たくさん出血をした剣士のからだは
石の像のように冷えきっていました

タフタは一晩中彼によりそい
じぶんの体温であたため続けました
きずの癒えた剣士は すぐ
ふたたび戦いに出ることになりました


わたしがきれいなお姫さまや
あのひとの恋人なら
せめて、おなじ人間なら
行かないで、と言えるでしょうに


いつものようにパンをやいて
送り出すことしかできません
どうかあの人の身に
なにごともありませんように
わたしのねがいは
ただ それだけです
おつきさま

タフタはまいにち
三日月のかたちのパンをやいて
剣士の無事を祈りました
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